2022/12/15 07:46




うるし【漆】

ウルシ科の落葉高木。中央アジア高原原産。高さ3メートル以上。樹皮は灰白色。葉は3~9対の小葉をもつ奇数羽状複葉。 かぶれやすい。6月頃、葉腋に黄緑色の小花を多数総状に開く。雌雄異株。 果実はゆがんだ扁平の核果で、10月頃成熟して黄褐色となる。 果を乾かした後しぼって蝋を採り、樹皮を傷つけて生漆を採る。中国・朝鮮•日本で古くから広く栽培され、四木三草の一つ。

【広辞苑】


実生活に有用な草はいくつかありますが、そのなかでも本塗りの黒が持つ漆黒の世界はとても美しいものだと感じております。何層にも重ねて塗られた木の樹液が、固まり、美しい艶を宿す。

その漆黒の世界は、深海の先見つめたときのような、影の先を見つめたときのような、羊羹の先を見つめたときのような、無数の風景の重なり合いを感じさせてくれます。


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CACICO