「かしこ」
女性の手紙の結びに添えられる
「かしこ」という言葉には
相手を思い、想いを託して筆を置く意味があります
手紙は、誰かへ宛てるためのものでもあります
同時に、自分自身へ宛てるものでもあります
幼い頃、悩みごとがあるたびに
私は誰にも送らない手紙を書いていました
自分の気持ちを整理するために
大切なことを忘れないために
今思えば
作品を綴るという行為も
あの頃から変わらず続いているのかもしれません
「綴る」
美しいものは
すでに存在しています
私たちが生きる世界は
目に見えるものだけでできているわけではありません
朝露で濡れた草花の静けさ
風が頬を撫でる感触
雨上がりに立ちのぼる土の香り
木漏れ日が描く光と影
季節の訪れを知らせる鳥の声
胸の奥のざわつき
そうした抽象的で
言葉にならないものの積み重ねが
その場所の空気をつくり
時間をつくり
世界をつくっています
日常の主役は
いつも人間とは限りません
「宛先」
幼い頃、彼らは私の友達でした
草花も
雨も
風も
光も
ことばも
私にとって現象は
観察する対象ではありません
共に生きてきた世界です
見えないものへ感覚を研ぎ澄ませていくことで
物事の本質へ少しずつ近づいていけるのではないでしょうか
彼らの居場所を丁寧に綴りたい
その小さな気づきを拾い集めた先に
世界は眩いほど美しいものなのではないでしょうか
誰かの日常へ、一通の手紙を届けるように
CACICO designは
日常に潜む美しい現象を綴り
彼らの居場所を静かに仕立て続けます
2026.07.07.
七夕
小暑|温風至(おんぷういたる)
梅雨明けごろに吹く風を
白南風と呼ぶそうです
CACICO design
ビーズをジュエリーとして
約1.6㎜の形状が均等に整った
高品質な国産ガラスビーズを使用し
ひと粒づつ丁寧に仕上げております
1000種類以上のビーズのなかから
色や質感を丁寧に選定し
生物や物体がかもしだす印象を形づくっていきます
数の多い作品になると
片耳で数千粒のビーズを使用しております
先端にあしらった金銀のビーズは
本金(24金)メッキとパラジウムメッキです
光を受けてちらちらと輝きをまといます
